ニックネーム:しろうさぎ
出産を経験した年齢:27歳
Contents
ダイエット中に妊娠発覚!普段通りの主婦の生活をしようと思う
妊娠がわかった瞬間は嬉しすぎて号泣しました。
周りがどんどんオメデタになっている中、なかなか授からず焦っていました。
検査薬で反応が出た時の興奮っぷりは未だに鮮明に覚えています。
その頃は運動でアクティブなダイエットに励んでいた時期で、妊娠反応が出た日の朝までランニングをしてから出勤したりお昼ご飯も”おからクッキーとコーヒーのみ”という無茶な生活をしていました。
検査薬で陽性が出た途端に全ての動きをスローにしてみたり、そもそも自分はソファから動かず旦那に全てをやらせたり、ホルモンバランスの乱れからか、しょうもない事で旦那に当たり散らしたり・・。
食事も自分のイメージの中で最大の健康食「米・魚・野菜・ミネラルウォーター」にシフトチェンジ。
あまりに気を張りすぎていたので、病院で無事正常妊娠を確認した際、先生から「激しすぎないように、今まで通り過ごしていいんだよ。笑」とアドバイスを受けました。
それからはなるべく普段通り「主婦」として生活するよう心掛けました。
つわりがどんどん悪化!いつまで続くのかわからないことに途方に暮れる
正常妊娠を確認し、普段通り会社に出勤していた数日後・・。
仕事帰りに電車を降りた時に、まず眩暈がしたのを覚えています。
そしてそのまま帰宅し、夕飯支度でお米を研いでる最中も眩暈。
最後にお米が炊きあがって蓋をあけた瞬間に吐き気がしてそのままキッチンでうずくまりながら旦那にメール。
「つわり」という言葉は知っていたのですが、ドラマでよくある「うっ」というイメージをしていたので何か腐ったものでも食べたのかなと本気で思っていました。
後々それらの症状がつわりと知った瞬間、「これがつわりかー!!」と初めての感覚に喜びを覚えました。
喜んだのもつかの間、つわりの症状はみるみる悪化し最終的にはケトン体の異常で点滴をすることになったり、会社もまともにいけずベッドに横たわる日々。
出産予定日まではだいぶ先なので「いつまでこれが続くのか・・」と、終わりの見えない地獄に絶望しました。
脱力感と吐き気が凄すぎて「つわりがこんなに辛いなんて聞いてない!とっとと胃薬を飲んでしまいたい!」と良からぬ事を考えたりと、精神的にズタボロになっていました。
妊娠5ヶ月につわりが消える!胎動を感じるまで毎日ネットで検索し続ける
ある時急につわり症状が消えて気付けば妊娠5か月になっていました。
あんなに辛かったつわりも、妊娠中期に入ると「あれ?どんな感じだったかな?何の匂いで吐いてたんだっけ?」と別人のようにケロッとしていました。
毎日清々しい気分で過ごしていたのですが、ある日ふと不安になったんです。
「つわりなくなったけど、この子は本当に元気に育っているんだろうか?」「発育異常とかあったらどうしよう・・」と何だか急に不安になりました。
それから毎日ネットで「妊娠 五体満足」「つわりなくなった 流産死産」など検索しまくりました。
幸い検診ではまったく異常はなく、「ちゃんと育ってますよ~」と先生からも励まされたのですが、胎動を感じるまでは神経質に毎日ネットで検索魔となっていました。
腰痛と体重急増加に悩む!不安になったり、楽しみになったりする
妊娠後期ともなると、お腹がかなり重たくなり、私の場合はとにかく腰痛に悩まされました。
少し前までは、気を付けていればそこまで増えなかった体重も、後期に入ると同じ食生活をしているつもりでも体重が急増加。
この頃には何度も看護師の方から体重指導を受けました。
中期では「ちゃんと育っている?異常ない?」「異常だとしたら、ちゃんと育てられるのか?」と不安に思っていた心も、後期になると「もう早く産みたい出したい」「早く軽やかになりたい」と、重い体を動かす事が億劫になってきていました。
また、入院に必要な用具だったり、産後使うベビー服やベビー用品を揃えていくうちに、妊娠出産がだんだんリアルな物になってきました。
「本当に母になるんだ、私」と想像がつかない事態に急に不安になったり、楽しみになったり、毎日感情が変っていました。
長時間の辛い陣痛後緊急帝王切開!安心感で痛みは感じず赤ちゃんと対面
私の場合、出産予定日を10日も過ぎ、計画入院で陣痛促進剤を使って分娩する事になっていました。
しかし陣痛促進剤を使って何度促進を試みても一向に子宮口が開かず、結局トータルの陣痛時間は50時間。
最終的には母体疲労により緊急帝王切開となり、なんとか無事に出産しました。
とにかく長時間の陣痛が辛すぎて、「早く切ってくれ!」と思わず叫んだほど心身ともに限界に来ていました。
脊髄麻酔をかける時も本来は痛みが伴う恐怖の瞬間なはずでした。
が「一刻も早く、この陣痛地獄から解放されたい」と願うのみだったので、麻酔をかけられて痛みも感覚もなくなっていった時は生き返った心地でした。
長時間の陣痛との戦いで、手術が決まった時も「やっと赤ちゃんに会える!」というよりは、「やっとこの痛みから解放される!」という気持ちでいました。
また、術中は部分麻酔のみで開腹されたのですが、陣痛から解放された喜びと安心感で全く怖さがなかったのを覚えています。
いざ赤ちゃんが取り出され、顔の横に連れて来てくれた時に思ったのは「あ、赤い!」。
「赤ちゃんて本当に赤いんだな・・」と思った瞬間、全身麻酔で眠らされ、次に起きたのはベッドの上でした。
今まで大きかったお腹がすっぽり無くなり、隣で眠っている自分の赤ちゃんを触った瞬間に訳も分からず自然と涙が出てきました。
その時にはもう「さっきの陣痛ってどんな種類の痛さだったっけ?」と思い出せないほど、痛さの記憶がなくなり不思議な感覚になったのを覚えています。
出産前は「どうやって育てればいいんだろう」「本当に育てられるかな?」不安になっていました。
産んで我が子を抱っこした瞬間、母性本能が働いたのか「育てるしかない!」と自然と気持ちが切り替わりました。
育児はストレスだらけ!実母や主人に助けられストレス解消する
産後自宅に帰り、いよいよ家族だけの生活が始まった時はやはり不安だらけでした。
初めての出産、初めての育児で、それまでイメージしていた「子育て生活」と現実のギャップに何度もくじけそうになりました。
出産直前まで、育児本やママタレントのブログなどで勉強していたつもりだったんです。
”清潔な部屋”や”タイムスケジュール”など実際自分がやろうとすると全く教科書通りにはいかず、部屋を掃除する余裕もなければまともにご飯も食べられない、夜泣きで何度も起こされ連日睡眠不足という日々が続き、精神的に参った時期があります。
幸い実家が近く、頼りになる存在もそばにいました。
当初は「自分一人でやる!」と勝手に奮闘した結果、ストレスフルな生活を送っていました。
どんなにお世話をしても何度も泣き叫ばれるし、目にうつるリビングは散らかり放題だし、睡眠不足で顔中しわくちゃだし・・と頑張れば頑張るほど、心が疲れていきました。
我が娘のそんな様子を察したのはやはり実母。
絶妙なタイミングで手伝いに来てくれたり、子供が泣いていても笑って「あんたが赤ちゃんだった時よりおとなしいわ」と笑い飛ばしてくれたりと、本当に救われました。
ある程度育児に慣れてきた頃、夫から「たまには一人で出かけな」と提案され、一人で美容室に行って帰りにカフェに寄り、久々の「一人の時間」を過ごしましたが何をしてても子供の顔がよぎりました。
「ちゃんとミルクあげたかな?」「ちゃんとおむつ変えたかな?」と心配で心配で、結局1時間程度で帰宅。
自分のことより子供の心配をしている自分に気付き「親になったんだなあ」と、実感しました。
これから出産する方にアドバイスをお願いします
つわりや、妊娠にともなう行動の制限、そして未知の”出産”という大仕事。
すべてが初めての経験で、喜びや不安で胸がいっぱいかと思います。
まずつわりは必ず終わりがあります。
終わった頃に考えると「意外とつわり短かったな」と思うかもしれません。
出産予定日が近づくと「本当に出てくるのか」と不安になる人もいるかもしれません。
どうあがいても必ず産まれるので安心して、貴重な妊婦生活をお過ごし下さい。
出産に関する情報では痛みや恐怖などで脅かされる場面もあるかもしれません。
必ず産めますので自信を持って下さい。
私は50時間も陣痛に耐えました。
それでも元気に過ごせているので、「母は強し」だと思います。
夜泣きで心が折れそうになる時もあります。
「同じ瞬間に同じ様に頑張っているママが世界に何人もいるんだ」と思い出して一緒に子育て頑張りましょう!
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